鍼治療を受けると、
「施術した部分がじんわり温かくなった」
「体全体がポカポカしてくる」
といった感覚を経験される方が多いと思います。
これは「気のせい」、「リラックスしただけ」でもなく、
鍼の刺激によって実際に身体の中で血流に関わる生理的な反応が起きているためです。
今回は鍼治療によって、
「どのように血流が促進されるのか?」を具体的に、
血流を促進させる4つの異なるルートからの働きかけを、
鍼灸師・整体師が順番にわかりやすく解説いたします。
その1:「局所」で何が起きているの?
鍼が皮膚から筋肉に刺さると、最初に反応するのは刺入された場所そのものです。
たとえば、肩こりで硬くなった筋肉に鍼を刺すとします。
硬くなった筋肉の中では、
筋肉が緊張して収縮したまま緩まない状態が続いているため、
筋肉内の細い血管が圧迫されて、血液が流れにくくなっています。

血流が不足すると、筋肉に届く酸素と栄養が減ります。
同時に、
動いた筋肉が出す老廃物(乳酸など)や、痛みを引き起こす発痛物質(ブラジキニン・プロスタグランジンなど)がその場に溜まりやすくなります。
これが、
「コリが痛い」「放置するほど重だるくなる」という状態の正体です。
鍼の刺入により筋肉に直接的な刺激を受けると、
過剰に収縮していた筋肉が緩みはじめます。
筋肉が緩むと、圧迫されていた血管が開放されて血液が流れ込みやすくなります。
この、鍼が刺さった場所そのものへの直接的な血流改善が
まず最初に起きる「局所への影響」です。
その2:毛細血管・微小循環への影響
局所の血管が開いた後、次に関係してくるのが毛細血管レベルの循環です。

毛細血管とはどのくらい細いかというと、
直径がわずか5〜10マイクロメートル(0.005〜0.01mm)ほどで、
赤血球が一列に並んでやっと通れるくらいの細さです。
この毛細血管は全身に張り巡らされており、
その総延長は約10万kmとも言われています(地球2周半以上です)。
毛細血管レベルで行われる血液のやり取りを「微小循環」と呼びます。
細胞が生きていくために必要な酸素と栄養素は、
最終的にはこの微小循環を通して届けられています。
逆に、細胞が代謝によって出した二酸化炭素や老廃物も、
毛細血管を通じて回収されています。
つまり、どんなに心臓が元気でも、この末端の微小循環が滞れば
細胞は必要なものを受け取れなくなるわけです。
慢性的な筋肉の緊張・冷え・姿勢の乱れが続くと、
この毛細血管レベルの流れが停滞しやすくなります。
鍼の刺激はこの微小循環にも影響を与えることが研究で報告されており、
細胞レベルでの代謝・酸素供給が改善されやすい環境づくりに関わると考えられています。
「鍼を受けると手足の先まで温かくなった」という感想を聞くことがよくありますが、
これはまさに、
この末梢の微小循環が促された結果と考えられます。
その3:軸索反射による血管拡張
ここからが少し専門的な話になりますが、できるだけわかりやすく説明します。
鍼が皮膚や筋肉に刺さると、その部位にある「感覚神経」が刺激を受けます。
通常、神経というのは「刺激を受けたら、その信号を脳へ送る」という
一方通行のはたらきをするイメージがあると思います。
ところが、感覚神経の末端にはもう一つの機能があります。
刺激を受けた神経の末端が、
脳へ信号を送る方向とは逆向きに、
自分の枝先(軸索の末端)から直接、
化学物質を放出するという反応です。

この時放出される化学物質が、
「サブスタンスP」や「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」と呼ばれるものです。
これらの物質には「周辺の血管を拡張させる作用」があります。
つまり、脳を経由せずに、神経の末端が直接「周りの血管を広げて」という指示を出すわけです。
これを「軸索反射」といいます。
鍼をした周囲の皮膚が赤くなることがありますが、
あれはまさにこの軸索反射によって周辺の血管が拡張した結果です。
ポイントは、これが脳を介さないスピーディーな反応であることです。
鍼が刺さった瞬間から、局所では神経末端が自律的に血管拡張の指令を出しています。
その4:脳からのフィードバックによる全身的な血流調整
軸索反射が「脳を介さない局所の反応」だとすると、
こちらは逆に「脳を通じた全身への反応」です。
鍼の刺激情報は感覚神経を通って脊髄へ上がり、
そこから脳(視床・大脳皮質・視床下部など)へ伝達されます。
脳はこの情報を受け取ると、いくつかの重要な指令を全身へ送ります。
一つ目が自律神経への調整指令です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
ストレスや緊張が続いている状態では交感神経が優位になり、
血管は収縮して血流が制限された状態になりやすいです。
鍼の刺激が脳へ伝わることで、副交感神経が優位になりやすい方向へシフトし、
血管が弛緩して血流が改善されやすい状態へ向かうことが知られています。
二つ目が内因性オピオイドの分泌です。
脳は鍼の刺激に反応して、エンドルフィン・エンケファリンといった
体内で作られる鎮痛物質(内因性オピオイド)を分泌します。
これらの物質は痛みを和らげるだけでなく、
血管の緊張を緩める作用にも関与していると考えられています。
鍼を受けた後に「体が温かくなる」「全身がゆるんだ感じがする」「眠くなる」という感覚は、
この脳からのフィードバックによる全身的な反応が起きているサインでもあります。
鍼による血流促進4つのルート まとめ
鍼による血流促進は、以下の4つのルートが同時に、
あるいは時間差で連鎖するように起きています。
- 局所への直接作用
鍼刺激で筋肉の緊張が緩み、圧迫されていた血管が開放されて血流が促される
- 微小循環の改善
毛細血管レベルでの循環が促され、細胞への酸素・栄養の供給と老廃物の回収が促進される
- 軸索反射による血管拡張
脳を介さず、神経末端が直接周辺の血管を拡張させる化学物質を放出する
- 脳からのフィードバック
鍼の刺激情報が脳に届くことで自律神経が調整される。また、内因性オピオイドが分泌される。
これらにより全身的な血管弛緩・血流改善へつながる
これだけ多角的に血流の促進に働きかけるからこそ、
鍼治療は「刺した場所だけでなく、全体的に体が楽になった」と感じる方が多いという事が考えます。
血流の改善は、ただ「血流が流れやすくなる」というだけではなく、
細胞への栄養補給・老廃物の排出・筋肉の緊張緩和・自律神経の調整・痛みの軽減
これら全てに連動しています。
鍼治療後に「じんわり温かくなる」「体が軽くなった気がする」という感覚は、
身体の中でこれだけの反応が連鎖して起きた結果です。
鍼施術を受ける前に「鍼がどう作用しているのか」その仕組みを知っておくと、
治療に対する安心感も高まりやすくなり、体もより素直に反応しやすくなります。
気になることがあれば、どうぞ気軽にお声がけください。
鍼の効果とは?身体の中で何が起きているの?
「鍼って効果あるの?」
「鍼をすると体の中で何が起きているの?」
カウンセリングや施術中に、このような質問を頂くことがあります。
また、
実際鍼をされている方からも、
「鍼を受けた後は身体がスッキリした感じがするけれど、どうして?」
という疑問をいただくこともあります。
鍼治療は、数千年の歴史を持つ伝統的な施術ですが、
現代では神経科学・生理学・免疫学などの分野からも研究が進んでおり、
身体に生じる反応の仕組みが少しずつ明らかになってきています。
少しずつ解明されつつある鍼のエビデンス
「科学的根拠がない」とされていた時代と転換の流れ
明治時代に西洋医学が導入されて以降、漢方を含む日本の伝統医学は、
非正統医学として存続の危機に立たされました。
さらに終戦後GHQが、鍼灸の実践を禁止しようとしたため、
日本での鍼灸は再び存続の危機に陥り、
鍼灸は長らく否定的に見られていた時代が続いていました。
最初の転換点 1970年代 「エンドルフィン」の発見
1970年頃から、鍼に鎮痛作用があることが研究で発見され、
体性感覚の自律神経反射に関する研究が進み始めました。
また同時期に脳内のエンドルフィン(内因性鎮痛物質)が発見され、
「鍼を刺すとエンドルフィンが分泌される」という仕組みが初めて科学的に説明されるようになりました。
これが「鍼はプラシーボではない」という研究の出発点となっていきました。
その後、
- 1979年 → WHO公式認定(適応疾患43疾患)
- 1989年 → WHOが361経穴を国際標準化
- 2018年→ 漢方薬や鍼灸などの伝統医療をWHOが認定。国際疾病分類(ICD-11)に東洋医学が正式追加
このような流れで、鍼は徐々に現代の世の中に認められはじめております。
鍼はこれから科学的な進歩に伴い、エビデンスも今よりさらに解明されてくる事に期待を持ちつつ、
今回は、今すでに知られている鍼の効果・エビデンスを分かりやすく解説いたします。
WHO(世界保健機構)公認 鍼灸の適応症 症状一覧はコチラ。
鍼治療とはどんな施術?
鍼治療とは、
鍼刺激により身体が備えている「調整機能・修復過程が働きやすい環境を整えること」を目的とした施術です。
日常生活で、
- 長期間にわたる姿勢の乱れ
- 同じ動作の繰り返し
- 慢性的な疲労
- 精神的ストレス
などが続くと、
体の修復力では対応しきれなくなってきます。
その結果として、
- 筋肉の持続的な緊張・柔軟性の低下
- 関節可動域の制限
- 局所の血流低下
などにより慢性化しやすくなる傾向があります。
鍼治療の働きは、
このような身体への負荷が続き、「体の修復力や調整だけでは十分に対応しきれない状態に対して、
鍼施術で生体に適度な刺激を与えることで、
身体が本来持っている「自己調整力」・「修復過程」が働きやすい環境づくりを目的とした施術です。
私たちの身体には、外部から刺激を受けたときに、
それに適応しようとするさまざまな生理反応が備わっています。
鍼による微細な刺激も、
身体にとっての「適度な外部刺激」として認識され、
神経・血管・筋肉・免疫系などが相互に反応し、
全体のバランスを保とうとする働きが起こると考えられています。
この働きの土台にあるのが、
体温・血圧・血糖値・体液量などを一定の範囲に保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」という仕組みです。
筋肉や関節も例外ではなく、
過度な負担や緊張が加わることで、それを元の状態へ戻そうとする調整反応が自然と働きます。
鍼刺激は、いわばこのホメオスタシスのスイッチを適度に刺激することで、
神経・血管・筋肉・免疫系がそれぞれの持ち場でバランス回復に向けて働きやすい状態をつくる、
と捉えることができます。
体の「修復過程」とは?
私たちの体の組織は、
日々新陳代謝(組織の修復サイクル)を繰り返す事により生命活動を維持することが出来ます。
新陳代謝が滞りなく行われることで、
筋肉や腱、靱帯、骨、内臓、脳、皮膚、免疫細胞などのあらゆる組織の機能が維持されています。
微細な鍼の刺激は、体の修復サイクルのきっかけとなる刺激として生体に作用し、
- 血流促進
- 細胞間の情報伝達物質の放出
- 免疫細胞の活性化
など、
組織の維持・修復に関わるさまざまな生理反応を引き起こすことが報告されています。
つまり、鍼治療とは、
わかりやすく表現すると、
「身体が自分で回復しようとする力をサポートする施術」と捉える事ができます。
鍼刺激が身体に与える主な生理的反応
鍼の刺激は皮膚の表面だけでなく、
その下にある神経・血管・筋膜・筋肉などにも届き、さまざまな反応を引き起こします。
現在わかっている主な反応を順に説明します。
1.血流の促進
鍼刺激が身体に与える影響のなかで、特に重要なのが「血流の促進」です。
鍼による刺激で血流が促されるルートは、
実は、一つのルートだけではありません。
- 1.刺入された筋肉への直接作用
- 2.毛細血管レベルの微小循環への影響
- 3.神経末端から血管拡張物質が放出される軸索反射
- 4.脳からのフィードバックによる全身的な調整
この4つのルートによる多角的な働きかけで血流促進に働きかけます。
筋肉が緊張して血流が滞ると、
酸素・栄養の供給が滞り、疲労物質や発痛物質が局所に溜まりやすくなります。
これが慢性的なこりや痛みの一因です。
鍼は、このような状態に対して、
4つのルートから働きかけ、血流が改善されやすい環境を整えていきます。
鍼の血流促進の働きかけは、
刺鍼部位が赤くなったり、じんわりと温かく感じたりする反応として現れます。
4つのルートから血流を促す仕組みについて、
詳しい解説は以下の関連記事をご覧ください。
2.神経反射(脊髄・脳幹を介した全身的な反応)
鍼刺激は、局所に起こる反応(血行促進)と同時に、神経を通じて脊髄・脳へも伝わります。
脳はその情報をもとに、筋肉・血管・自律神経に対し調整の指令を送ります。
この流れを「神経反射」といいます。
体性-内臓反射・内臓-体性反射
「神経反射」の代表的なものが、
内臓・皮膚・筋肉が互いに影響し合う
✅「体性–内臓反射」
✅「内臓–体性反射」
です。
たとえば、
内臓の不調が特定の皮膚や筋肉の硬さや張りとして現れたり(内臓-体性反射)、
逆に特定のツボへの刺激が、内臓の働きに影響を与えたり(体性-内臓反射)します。
この体性内臓反射は、次の経路で行われるとされています。
- 皮膚・筋肉の感覚受容器が刺激⇒
- 体性求心性線維(Aδ線維・C線維)を通じて情報が伝わる⇒
- その情報が脊髄後角へ入力される⇒
- 脊髄内の反射弓を介して、交感神経・副交感神経に情報が伝わる⇒
- 心臓・胃腸・血管といった内臓に反応が起こる
つまり、「体性刺激 → 自律神経 → 内臓反応」という流れです。

この経路を通じて、
鍼刺激は交感神経・副交感神経の活動を調整し、
- 心拍数の変化
- 血圧の調整
- 末梢血管の拡張
- 胃腸の蠕動運動の変化
といった反応が起こることが報告されています。
特に胃腸の運動については、
迷走神経系を介して蠕動運動や排便反射が調整されることが知られています。
また、
鍼刺激により脊髄後角での痛覚伝達が調整されることで、
内臓由来の痛みの軽減や、内臓に関連する筋肉の緊張緩和が起こることも報告されています。
脳幹を経由する経路
鍼刺激の情報は、脊髄だけでなくさらに上行し、以下の脳幹にも入力されます。
- 延髄:孤束核(NTS)
- 延髄:迷走神経背側運動核(DMV)
- 延髄腹外側部(RVLM)
- 中脳:中心灰白質(PAG)
これらは自律神経の中枢としての役割を担っており、
鍼刺激による内臓反応の調整に関わっていると考えられています。
つまり、
「鍼刺激 → 脊髄 → 脳幹 → 自律神経 → 内臓反応」という、
脊髄の経路と、脊髄から脳幹まで及ぶ経路も存在するとされています。
筋緊張への反射的な作用
筋肉の過緊張に対しては、
鍼施術により脊髄レベルでの筋緊張抑制の反射(Ib抑制など)が働き、
鍼刺激後に筋肉がふっとゆるむような感覚が得られることがあります。
鍼の神経反射で期待される変化
神経反射の結果として、以下のような変化が期待されます。
- 筋肉の過緊張の緩和
- 自律神経バランスの調整(交感神経の過緊張の緩和)
- 内因性オピオイド(エンドルフィン・エンケファリンなど)の分泌促進
- 痛みの伝達を抑制するゲートコントロール機構への影響
3.筋膜・結合組織への影響
近年、鍼の作用メカニズムとして注目されているのが「筋膜(ファシア)」への影響です。
筋膜とは、
筋肉・臓器・血管・神経などを包み、全身に連続して張り巡らされている結合組織の総称です。
慢性的な緊張・姿勢不良・炎症が続くと、
筋膜は癒着(ゆちゃく)・硬化しやすくなり、痛みや可動域制限の一因となることがわかってきています。
鍼の刺入によって筋膜組織に物理的な刺激が加わることで、
線維芽細胞(筋膜を構成する細胞)が活性化し、
筋膜の再構築に関与する可能性が研究で示唆されています。
肩こりや腰痛の原因となりやすい「トリガーポイント」に鍼を刺入すると、
その部分の筋線維が瞬間的にピクッと収縮する「局所単収縮反応(local twitch response)」が起こることがあります。
これにより、過緊張状態にあった筋線維の緊張が緩和され、血流も改善しやすくなります。
4.中枢神経系・神経伝達物質への作用
近年の研究では、鍼刺激が脳の中枢神経系にまで働きかけ、
痛みの伝達や気分にも影響を与えている可能性があることが示唆されています。
鍼刺激の情報が、脊髄を通って脳の視床下部・下垂体へと伝わり、
「下行性疼痛抑制系」という仕組みが働き、
脳幹の縫線核(ほうせんかく)という部位からセロトニンやノルアドレナリンが分泌され、
痛みの伝達そのものを遮断すると報告されております。
さらに、鍼灸刺激により大脳辺縁系の側坐核でもセロトニン放出が促進されると報告されております。
これが施術後の「スッキリ感」「気分が落ち着く感じ」につながっている可能性があります。
また、鍼灸は自律神経系にも働きかけ、
交感神経と副交感神経のバランスを整えたり、
ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を調整したりする作用も報告されています。
補足として、
④の中枢神経系を介する機序については、
動物実験や一部の臨床研究で示唆されている段階のものが報告されており、
今の段階ではメカニズムのすべてが解明されているわけではありません。
まとめ:鍼治療は「身体の自己回復力を引き出す」施術
鍼治療の効果は、
・血流促進
・筋肉の過緊張の緩和
・自律神経バランスの調整(交感神経の過緊張の緩和)
・内因性オピオイド(エンドルフィン・エンケファリンなど)の分泌促進
・痛みの伝達を抑制するゲートコントロール機構への影響
・筋膜・結合組織へのアプローチ
など複数の働きかけがある事が分かっております。
大切なポイントとして、
鍼治療とは、体にないものを「外から加える」施術ではなく、
自身の体が本来持っている調整力・修復力が働きやすい状態へ導くことを目的としている施術です。
症状の出方・身体の状態・生活習慣によって、
鍼刺激に対する反応の出方は一人ひとり異なります。
東広島鍼灸整骨院では、一人ひとりの状態を丁寧に評価したうえで、
最適な施術部位・刺激量・施術頻度を考慮し施術しております。
東広島鍼灸整骨院の鍼治療について気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
世界保健機関(WHO)は、鍼灸治療に効果が期待できるとされるさまざまな疾患・症状を公式に認めています。
ご自身の症状に対して、鍼治療がいいのか、
鍼をされたことがなく、鍼灸治療を迷われている方もいらっしゃると思います。
以下の症状はWHOが認める鍼灸の適応疾患ですが、
もしあなたの症状が下記症状に記載されていなくても、
適応症でないというわけではございませんのでご安心ください。
また、ご自身の症状に鍼灸が有効なのかどうか、
わからない場合はお気軽にLINEやお電話でお問い合わせいただければと思います。
WHOが認める鍼灸の適応疾患
| カテゴリ | 代表的な適応症 | 解説 |
|---|---|---|
| 神経系疾患 | 頭痛(片頭痛・緊張型) 顔面神経麻痺・三叉神経痛・坐骨神経痛 自律神経失調症・不眠症・ノイローゼ・ヒステリー 神経痛・神経麻痺・脳卒中後遺症 |
鍼灸は神経の緊張緩和や自律神経のバランス調整により、症状の改善が期待できます。 |
| 運動器系疾患 | 肩こり・首こり・五十肩・頚肩腕症候群 腰痛・ぎっくり腰・むち打ち症・関節炎・腱鞘炎 筋肉痛・痙攣・捻挫・打撲・骨折後遺症 各種スポーツ障害・リウマチ |
血流促進と筋緊張の緩和により、痛みや可動域制限の改善を目指します。 |
| 消化器系疾患 | 胃もたれ・胃炎・胃下垂・胃酸過多・消化不良 便秘・下痢・過敏性腸症候群・腹部膨満感 肝機能障害・肝炎・胆のう炎・胃十二指腸潰瘍 ・神経性食欲不振・痔疾 |
自律神経の調整により、消化器の働きを整え、症状の緩和をサポートします。 |
| 呼吸器・循環器系 | 気管支炎・喘息・風邪およびその予防 高血圧・低血圧・動悸・息切れ・心臓神経症 |
呼吸の乱れや血圧の不調など、全身の調整力を高めることが目的です。 |
| 婦人科系 | 生理痛・月経不順・更年期障害・冷え性・血の道・のぼせ・ 不妊体質の改善・無月経・白帯下・乳腺炎 |
ホルモンバランスの乱れにアプローチし、女性特有の不調を整えます。 |
| 泌尿器・内分泌系 | 腎炎・膀胱炎・尿道炎・尿閉・頻尿 性機能障害・陰萎・前立腺肥大 バセドウ病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 |
排尿・内分泌・代謝に関する不調にも、神経や体内バランスへのアプローチが可能です。 |
| 眼科・耳鼻科疾患 | 眼精疲労・ものもらい・仮性近視・結膜炎・ドライアイ・眼瞼痙攣
鼻炎・蓄膿症・副鼻腔炎・扁桃炎・中耳炎・耳鳴り・難聴・メニエール病 |
目・耳・鼻などの感覚器の症状にも、対応可能な経絡・ツボがあります。 |
| 小児疾患 | 小児神経症(夜泣き・疳の虫・消化不良・夜驚・不眠)・夜尿症・小児喘息・虚弱体質 | 小児には刺さない鍼(小児鍼)を用い、体質の改善や神経系の調整を行います。 |
| 皮膚科・免疫系 | 蕁麻疹・アレルギー性湿疹・アレルギー性鼻炎・ヘルペス・しもやけ・皮膚炎 | 免疫やアレルギー反応の調整を通じて、皮膚トラブルの改善を目指します。 |
| 口腔・その他 | 歯痛・歯肉炎・抜歯後疼痛・口内炎・しゃっくり・円形脱毛症 | 経絡や神経の反射を利用し、全身調整により口腔・その他の不調にも対応します。 |
このように、鍼灸は多くの症状や疾患に対して効果が期待されており、
「病院では異常がないけど不調が続く」といったケースにも広く活用されています。
体質改善や未病対策にも、鍼灸を取り入れてみませんか?
東広島市で鍼灸治療を迷われている方は、
東広島鍼灸整骨院にご相談ください。
ただし、上記の適応疾患に該当する場合であっても、
先端恐怖症の方や、注射を見ると汗が出るといった方は、
無理に鍼治療はされず、整体やマッサージによる施術で様子を見られて、
もしもその施術で改善が見られない場合に限って鍼施術を受けられてみる、といった方がよいかと思います。
東洋医学・鍼灸が最近注目を浴びてきているようです。
NHKの「東洋医学ホントのちから」というTV番組で
3/18(月)放送されておりました。

腰痛でお悩みの方の背骨の歪みが改善される様子
TVで人気のお笑い芸人さん(土田さん)が、
鍼灸を受けられて、体が柔らかくなったとおっしゃられていました。
また、背骨の状態をビフォーアフター画像で比較し、
鍼治療前にあった背骨の歪みが、鍼治療後に改善されている様子を見ることが出来ました。
腰痛のツボで血流量をモニターで観測
また、今回はスポーツトレーナー関係の方が、
足にある「飛陽(ひよう)」というツボに鍼を打ち、
打つ前と後での体の血流量をモニターで映し出しており、
鍼治療後に、血流量が増える様子を見ることが出来ました。

飛揚というツボは、ふくらはぎの外側寄りにあるツボで、一見腰痛とは関係のなさそうな感じがするかもしれません。
それがツボの不思議なところです。ツボに関する研究が進んでおり、研究も発表されておりますが、
まだまだ鍼灸にはなじみのない方や、
怖いイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。
しかし、このような客観的画像やデータをメディアを介して見ることによって、
鍼灸や東洋医学に興味を持たれる方もいらっしゃると思います。
実際、東広島鍼灸整骨院にお越しになられる方にも、痛いイメージがあって、鍼治療はしたことがないが、このような情報を介して鍼灸の良さを知り、体の症状が少しでも改善するのであれば受けてみたいと言われて、お越しになられる方もいらっしゃいます。
確かに、鍼を体に刺すというと、経験がない方がイメージされると
「痛そう・・・」
と思われるのも無理はありません。
しかし実際鍼灸を受けられると、「イメージほど痛くない」「大丈夫」と言われる場合が多いです。
しかし鍼治療は全く痛みがないわけではありません。
痛みがないことも多いですが、まれに部位によって、また個人差によって、痛みの感覚が異なり、痛みが生じてしまうこともございます。
慢性的な腰痛や坐骨神経痛は鍼灸がおススメ
東広島鍼灸整骨院では、たくさんの方が様々な症状でお越しになられており、
鍼灸は、急性的な寝違えやぎっくり腰、スポーツによるケガや痛みをはじめ、慢性的な肩こりや腰痛、頭痛、自律神経失調症など、様々な症状に対応することが出来ます。
今回の土田さんのように、腰痛がひどい時には骨盤を割って、痛みのある箇所を何とかしたいとおっしゃられておりましたが、
東広島鍼灸整骨院では、
このような長年の頑固な慢性的腰痛でお悩みの方や、坐骨神経痛で悩まされている方への鍼灸施術も大変得意としております。
このようにメディアを通じて鍼灸や東洋医学が放送されることを、
うれしく思うとともに、恐縮ながらも、未病予防と健康維持のため、
少しでも多くの方に鍼灸や東洋医学について興味を持っていただき、
鍼灸を一度体験していただければと思います。
ためしてガッテン2019年3月20日(水)19:30~に
“慢性痛しびれが改善 逆子が改善も!?東洋医学の神秘「鍼灸治療」SP”で、
鍼灸のことが放送されました。
ためしてガッテンでは、
主に鍼をすることで、
筋肉を覆っている「筋膜」のひずみの解消に働きかけるということを、
画像を見ながら解説しておりました。
実際の映像では、
鍼治療をする前では、筋膜の癒着・緊張(Fascial adhesions) が生じている状態だったのが、
鍼治療後には筋膜の癒着・緊張がなくなり、
ラップフィルムのようによれていた筋膜が、筋膜がほぐれて滑らかになっている状態を写真で見ることが出来ました。
また、ツボは症状がある場所と離れたところにある場合があるのですが、
目や肩こりなどでよく使うツボ、
「合谷」というツボに鍼治療を行うことで、
実際に目の周りの血流が改善されていく様子が、
サーモグラフィー画像で映し出されていました。
東洋医学はこのように、足や手にあるツボに鍼やお灸を施し、体に張り巡らされている経絡を介して、体の不調を整えたり、内臓の働きを高める働きがあります。
東洋医学のツボを利用した治療に関しては、経絡は目に見えない分、そういった考えに半信半疑の方も多いと思います。
正直、私も鍼灸の世界に入り込む前は、そのような考えを持っている者の一人でした。
しかし、
自分自身鍼灸を体験し、
その後、
長年の鍼灸の現場で経験を積むにつれて、
そのような考えが全く無くなり、鍼灸の良さを日々私自身が体感しております。
そして体の目には見ることはできない細胞の陰ながらの働きに感銘を受けている今日この頃です。
鍼治療による筋肉・筋膜へのアプローチ
最近注目されている筋膜。
鍼をすると、この狙った筋膜に直接的な刺激が届きやすいため、
- 癒着が生じた筋膜
- 滑走障害を生じている筋膜
- 筋膜の緊張
これらの修復を促す働きがあります。
鍼治療のメリット
鍼治療は痛めた箇所への直積的アプローチが出来るという事が、大きなメリットです。
また、鍼の刺激は深層部まで届きます。そのため、マッサージでは届きにくい深部の筋肉や硬くなっている筋肉へのアプローチができます。

鍼灸治療は逆子の方にも
さらに、逆子の映像では、
逆子の方に鍼治療をすると、赤ちゃんが動き出し、
上にあった頭の位置が、
お腹の中で回転して頭位へ態勢を変えていく様子を見ることが出来ました。
東広島鍼灸整骨院では、
逆子施術も行っており、鍼灸師は女性が担当いたします。
逆子施術もお気軽にご相談ください。
鍼に対しては、抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、
東広島鍼灸整骨院での鍼治療で用いる鍼は、
髪の毛ほどの細い鍼を使用ております。
また全ての鍼がディスポーザブル(使い捨て)を使用しております。
- マッサージではすぐに元に戻ってしまいやすい方
- 病院での検査では特に問題がないけれども、体の調子が優れなかったり、痛みが続いている方
- 慢性的な痛みや不調
このような方に鍼治療はおススメです。
肩こりや腰痛、膝痛などのお体の痛みやコリ、スポーツでのケガなど、
気になるお体の症状などにぜひ鍼治療を一度お試しください。




